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純米酒と本醸造酒の違い

日本酒を知るならまずはここから!純米酒タイプ&本醸造酒タイプの違いを知ろう!

 

日本酒とひとことでいっても、その数は膨大であり、基本を押さえておかないとなかなか理解できないということがあります。

 

細かな作業工程の違いによっても、その日本酒の名前が変わってくることから、実はちょっぴり厄介なお酒でもあります。とはいえ、美味しく飲むためには難しいウンチクは要らず、自分が美味しいと思う直感を信じて、飲み分けてしていければ良いのではないでしょうか。

 

とはいえ、ポイントとして絶対に押さえなければいけない部分に、「純米酒タイプ」と「本醸造酒タイプ」の二つがあります。この二つを理解しておけば、ひとまず殆どの日本酒の味わいが区別できます。では、早速学んでいきましょう。

 

●純米酒タイプとは?

 

日本酒には、まず純米酒タイプがあります。純米大吟醸、純米吟醸といったネーミングを耳にしたことがある方もいるでしょうが、ただネーミング的にインパクトがある、という意味でつけられているわけではありません。まず、純米酒のタイプとしては、「原料に、米、米麹、水のみを使用」が表示条件として義務づけられています。

 

そして、この原料となっている米の削り具合によって、純米酒、純米吟醸、大吟醸と区別されていきます。純米酒の特徴は大きく分けて3つあります。ひとつが、米の旨味がしっかりと生きていることから、濃醇な酒となります。

 

濃醇と聞くと、どっしりと重たいというイメージかもしれませんが、濃醇というのは、まじりけの無いという意味合いであり、シンプルでありながらも奥が深いというイメージのものと考えていただければ結構です。

 

次に、まろやかな飲み口であることもポイントです。口にお酒が入った時に、とげとげしい感覚ではなく、どこかやわらかく水のような滑らかさがある、というのがポイントとなってくるようです。そして、香りがとても立つというのがポイントでしょう。香りが爽やかであり、独特のフルーツ香を放つのも、純米酒の特徴です。

 

●本醸造酒タイプとは?

 

純米酒のほかに、本醸造酒タイプがあります。近頃、純米酒タイプがよく取り上げられ、売り上げを伸ばしているといわれていますが、日本酒全体で見ると割合として、本醸造酒タイプが殆どを占めています。

 

こちらの表示条件義務としては、「原料に、水、米麹、水および、白米総重量の10%以下の醸造アルコールを使用」です。

 

醸造酒アルコールの最大のポイントとしては、使用する米の10%以下の醸造アルコールを添加できるという部分です。醸造アルコールを入れることにより、すっきりでありながらも、濃厚でどっしりとした味わいの日本酒をつくることができます。

 

また、甘口というよりは辛口へとなっていく傾向があり、米の削り具合も純米酒に比べるとさほど削らないため、アミノ酸たっぷりの旨味のある酒ができあがります。

 

醸造アルコールを使用していることからも、味わいのバランスがとりやすく、平均的な味をつくることができます。熱燗にすると、とても香りが高く、スッキリと飲めるので昔からの日本酒好きには大変人気のあるタイプといえるのではないでしょうか。

 

●シーンや料理に合わせて使い分けよう

 

純米酒はまじりけ無しの味わいで、本醸造酒は醸造アルコールを添加している。これだけの条件を見ていると、どうしても純米酒が正しい酒であり、後者がダメな酒というイメージがついてしまいます。

 

しかし、日本酒単体で飲むであれば純米酒は良いですが、赤身の刺身であったり、塩辛、塩辛い味噌鍋などは辛口の本醸造酒に軍配が上がります。

 

つまり、どんなシーンで飲むか、どんなおつまみと合わせて飲むか、こういった部分を考慮して使い分けすることが正しい選び方なのです。ぜひ、純米酒タイプと本醸造酒タイプの違いを舌で理解して、日本酒の楽しみを広げていきましょう。